カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々


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和食器はなぜ5客組み?

a0047577_1234055.jpg
ブロガー仲間のお一人から「タイトル」にした質問がありました。
和食器のほとんどは5客組みで売られていることは皆様よくご存知ですね。
茶懐石のお道具も、通常5客組みです。

余談かもしれませんが…
私が育った家の蔵には、「男膳」、「女膳」と書かれた木箱が4つあり、各々の箱には10枚づつお膳が収納されています。
汁碗、煮物碗、飯碗も各10碗ずつ。同じく木箱に入って残っています。
その昔、冠婚葬祭は全て自宅で行われていたので、旧家には今でもその時に使っていた器が残っているのです。
男女各20組、40名の用意があれば、ほとんど間に合ったのでしょう。
器はほとんどが5客組単位であったけれど、それを何組かその家族や親類縁者の数によって所有していたのでしょうね。

明治、大正、昭和と、時を経てきた器は、幾度となく使われたであろうに、そのつどきれいに洗って拭きあげられたのでしょう、金蒔絵が少し薄くなっているような気はしますが、ひび割れもなく絹布に包まれてきれいに残っています。

和食器の元の単位は5組、というのは間違いないところですが、実際は「5組の食器」を何組かまとめて注文し、受注先から、10組づつ、中味に合わせて作られた木箱に入れられ、注文主に届けられたと推察します。
a0047577_12201714.jpg
では、ご質問の、「和食器が5客であった理由」を、ウエブサイトで検索してみると、色んな解釈がありました。
私がその解釈のいくつかを選び出してみました。
根拠は、その昔茶道の先生から教えていただいたことを思い出しながら…。
このほかにも正しいとされる『説』があるかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。



その①
和食には、いくつかの決まり事があります。
昔の暦では、陰陽五行説をもとにしていて、旧暦では一、三、五、七の奇数が尊い数とされていたのです。

昔からの節句も1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、と、奇数の日です。
こういうわけで、お料理の世界も奇数が使われているのです。

その②
質問者もご存知だったとおり…
何故5枚(5客)なのかというと、お客様をお迎えする主人側に2枚、
招かれるお客様に2枚、予備に1枚という割り振りからなのです。
また、割れる偶数を嫌い、奇数を良しとする習慣からも。

欧米では6枚が1組が普通で、中国では4枚が1セットです。中国でも日本同様、奇数を良しとしているのですが、
4という数字は四天の四方を司る『四神(しじん)』に繋がるとして好まれているのです。

テーブルセッティングの点から言っても奇数にすると
アシンメトリー(左右非対称)になり、くずれた、流動的な感じになります。これが和食の「わび・さび」に繋がるのです。
ですから、お盆やお膳の上に食器を置く場合の数は、3または5が良いのです。

その③
和食器は懐石料理に合わせて発展してきました。一人の主人が茶席で心をこめて客をもてなすことのできる最大限の人数が五人とされているので、食器も五客一組なのだそうです。
ちなみに洋食器が六客一セットになっているのは、スープをおいしく作るための最低限の単位が十二人分で、さすがに多すぎるので半分になったそうです。

何分、私もまだまだ未熟者ゆえ…ほとんど受け売りばかりで、誠に恐縮です。
他にも、これ!という、解釈をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非教えてくださいませね。
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by canadianlife | 2008-07-20 12:01 | 茶道 | Comments(6)
Commented by みらい at 2008-07-23 13:54 x
やっぱりアップされている写真が素敵ですね。私は母親のビジョンでパチリと撮った写真をブログにして楽しんでいます。今度、写真を提供していただけますか(例:ロッキーの風景・人や建物)?2002年夏のロッキー特集をアップしているところなので、よろしくお願いします。
Commented by canadianlife at 2008-07-23 17:08
みらいさま
初めてコメントいただいたのでしょうか?
ありがとうございます。

Blogでご紹介している程度の画像ですが、リクエスがあれば、ロゴ付きになりますが、メールに添付してお送りすることは出来ます。
アドレスをお知らせ下さい。ご連絡させていただきます。
Commented by hiiragichiharu at 2008-07-24 04:32
うわー、雅の世界。個性を生かしたお花、そしてお刺身を拝見したら、そこは日本の古都?なのではと思ってしまいました。1週間くらいそこで教育を受けたら、もう少しマトモな日本人になれそうな気がします。(笑)

気づいた時に学んでいけばいいのかなって思ってはおりますが、
canadianlifeさんのブログを拝見して、日々勉強になります。
ありがとうございました。
Commented by canadianlife at 2008-07-24 14:14 x
chiharuさま
ご推察どおり!
ブログに添付した画像は、京都・上京区の、とあるお屋敷でお稽古に励んでいたとき、撮り貯めていた画像の「夏の茶事」から選んだもの。
茶事のお料理は主に表千家・茶懐石専門の店『柿伝』か祇園の『いな梅』(お稽古に通っていたお家の旦那様ごひいきの懐石料理店)が担当していました。
それが贅沢とも知らず…なんとなく平和な日々を過ごしておりました。
今思えば、本当に罰当たりなことでした(笑)
Commented by けいこ at 2014-01-04 16:17 x
以前の記事ですが、コメント入れさせてください。以前から、和食器が5枚組みなのは使いづらくて不思議だなと感じていました。我が家は夫婦ふたり、それに二組のご夫婦をお招きするパターンが多いので、一枚足りないのです。今年のお正月も、親戚がうちに集まり総勢6名でした。どうして和食器は5枚なのかしら、とふと口に出したところ、昭和1ケタ生まれの姑に、嫁さんは使わないから、と言われて愕然としました。ちなみに、嫁の私に対する姑の嫌味ではないと思いますよ。嫌味を言うにはだいぶこなれた嫁姑なので。ただ、姑は今でも、よその人をお客様に呼ぶとなかなか一緒の席に着いてくれません。たしなみとして台所に引っ込む、という風情です。そのわけが判ったような気がして、戦前の教育を受けた姑がふと気の毒になりました(ちなみに姑はしきたりにうるさい中部地方の出身です)。奇数を良しとする習慣、と伺って、少し救われる思いがいたしました。
Commented by canadianlife at 2014-01-04 18:43 x
けいこさま
よくぞこんなに前にアップしたものを見つけてくださいましたね^^
最近になって思うのですが、昔は家で冠婚葬祭を取り行っていたので、来客用の器類は20も30も揃っていました。

実家の蔵にあった器やお膳は其々箱に5組づつ収納してあり、同じものが入った箱がたくさんありましたから、総計30組はあったと思います。

今5枚単位で売られているものが多いのは…核家族化が進み、たくさんはいらなくなったとも考えられます。
京都にある老舗の和食器店では、一枚から何枚でも買うことができるようになっている器もたくさん出回っています。

昔も、何枚でも買えるシステムがあったけれど、収納する箱は5組づ…だったかもしれませんね。

地方地方で食の文化や習慣は随分違いますが、お義母様の育った時代は、まだ男尊女卑の名残があったのでしょうし…悲しいかな、昔の嫁の地位は、男子を産むまで低いものだったのかもしれませんね…。

何だかんだ言いながら、日本は奇数が「吉」と思うと、解決ですよね!
ご訪問ありがとうございました。

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